【DTM初心者向け】付属・フリープラグインからのステップアップガイド
多くの人は有料のプラグインエフェクトを買い始める前はDAW付属のプラグインのみだったりフリーのプラグインを中心に使っていたのではないかと思います。
私も少しだけですがそういう時期ありました。(2ヶ月くらい)
Wavesが最初のプラグインバンドル率トップではあると思いますが、最近は強くて安いプラグイン(もちろん安くないやつも)バンドルが沢山あり、Wavesが標準であってもベストではないかなというのが私の見解です。
ということで今回はおすすめのステップアップ先を紹介します。
【DTM】おすすめフリーVSTプラグインエフェクト45選【Windows/Mac 64bit対応】
そもそも......付属プラグインは大概強い
初めたてだと知識や経験などもないので分からないのは当たり前だと思います。
ですがやっていくうちに「付属プラグイン良くね?」となることは多々あります。
というのも昔のDAW付属はお世辞にも良いとは言えないような物だったと様々な人から言い伝えられています。私はその時代知らないので分かりません。
なのでWavesやSonnox、Mcdspなどなどは当時の付属と比べたらとてもセンセーショナルだったというわけですね。
しかし時代は進み商業で普通に使われるレベルの派手ではないが実直なプラグインというのが有名どころのDAWには搭載されるようになりました。
正直Wavesなどの当時からある昔のプラグインよりもクオリティーとしては遥かに上を行っているでしょう。
特殊なもの・尖ったもの以外であれば困ることはありません。
またフリープラグインにもはちゃめちゃにクオリティの高いものが結構あるので、有名なプラグインを買っていても使い続けるものは出てくると思います。
つまるところ本記事は「便宜上」ステップアップと記載していますが、DAW付属のプラグインや一部のフリープラグインから有名有料プラグインに移行するのは決してステップアップではないということを念頭に起き、結果欲しいと思ったものを購入していただければなと思います。
iZotope
AIを利用した自動ミキシングや自動マスタリングで有名ですが、各単体エフェクトのクオリティーが非常に高く世界中のスタジオで信頼されています。
ただクオリティが高いというだけでは圧倒的な認知度があるWavesの牙城を崩すことはできませんが、AIの自動処理にも対応というセンセーショナルな機能で一躍Wavesと並ぶくらいの認知度を得たと言えるでしょう。
今では定番と言っても差し支えないと思います。
各エフェクトがサウンド・UI共に取っつきやすいのでどのレベルの人にも良さが伝わりやすいです。
購入は全てのエフェクトが単体で使える最上位のAdvanced版がおすすめです。
また本記事の一番のおすすめとさせていただきます。
Waves
この記事をお読みになっている皆様も知っているのではないでしょうか?
プラグイン界の皇帝、イスラエルのWavesです。
冒頭でも説明した通り、Wavesの昔からある有名なプラグインは絶対評価なら最近のものとは太刀打ちできないでしょう。
最近ではWavesはもう......ね?なんて意見も見かけたりますが、それでも今の時代に昔のWavesのプラグインをあえて率先して使う意義はあります。
補足.....今回で言っているWavesの昔のプラグインとはGoldバンドルに目玉として収録されているC系、R系やデジタルEQのことを指しています。この辺はもう20年選手だったりします。またプロで使われている方が多いのは昔から使っていて慣れているからであったり、就職したスタジオがWavesメインだっため若くてもWaves中心等々で、これがもっとも良いからというような理由はあまり見かけないです。
ではその意義とは、Wavesが全盛だった時代の音にできることです。
RCompressorというとてもポピュラーなプラグインがあるのですが、あれを挿して少しだけ潰すと知っている音になるんです。
音が良いというのはもう違くなっているのですが、使い古された確かな音にできるというのは一つの大きなアドバンテージになるんですね。
そしてWavesは長い間使われすぎて共通言語となっています。
なので決して自分が使っていなくても他の人のプロジェクトを共有する際や自分の環境で他の人が作業する際などにはあるととても便利なんですね。
使っていなくても恩恵は沢山あるので持っておくと良いと思います。
ここまで散々マイナス気味なことを書いていますが、Wavesの新しいプラグインは普通にどれも良い感じなので決して劣っているということはありません。自信を持っておすすめできます。
バンドルについては色々ありますが、今回一番おすすめするのはHrizonです。
これには使用者が多く有名なアナログコンプエミュレーションのCLA系が入っていたり、よく使われているリミッター数種類や中々買わないと無いような尖ったアナログ系のプラグインが多く入っています。
T-RackS
Wavesと同じくらい昔からある有名なプラグインです。
しかしリリースのペースがとても遅いので古豪感があります。
有名ではあると思うのですが、WavesやiZotopeほど大幅なセールはやらなかったりアナログエミュレーション系が中心で初心者にはそこまで分かりやすくないというあたりで昔ほど使用者が伸びていないのかなという印象です。
T-RackS6にバージョンアップされたりしないと伸びないかもしれません。
上記で触れた通り、クオリティの高いアナログ系のプラグインを中心に結構な数をリリースしています。
アナログ系は基本的に評判が良く(一部怪しいのもありますが)特にリリースが新しいものはとても良い言われ方が多いです。
アナログ系はどこを重視するかによって評価が分かれるので難しいところですが、ここは実機のリアルさよりも実用性に焦点を当てているように感じます。どちらかというとWavesに近いです。
UIが一定程度統一感があるので取っつきやすい方だと思います。
昔からある割に情報は少なめだったりしますが、他とは違うのを使いたい人や単純に強力なアナログ系のプラグインでコスパ良く大量に欲しい人なんかにはおすすめできます。
ちなみに私もT-RackSで初めました。
FabFilter
プラグイン単体でそんなに高くて(今の時代にしては)しかもセールもそこまでなのになんでみんな使ってるの?っていうくらい良評判の塊Pro-Qでお馴染みのFabFilterです。
Pro-Qだけに止まらずほとんどのプラグインがとても使いやすいUIと機能で、現在のデジタルプラグインのフラッグシップ的な地位にいると思います。
出音がちょっと滑り気味だったり粗かったりと、人によっては選ばれない要素もありますがそれを抑えて余りある圧倒的な使用感が魅力です。
上記の滑りや粗さも好き嫌いの範疇で細かい部分の話です。
バンドルはいくつかありますが、Pro-Q3・Pro-C2・Pro-R・Pro-L2が入っているものがおすすめです。
この辺りは購入すると非常に使用率が高くなると思います。
また尖りものではありますが最近バージョンアップしたSaturn2も非常に優秀な歪み系エフェクトです。
そしてこれらが入ったバンドルだと10万弱くらいは覚悟しましょう。
今回の記事の中でもどのジャンルの人にもおすすめはできますが、強いて言えば上記で挙げたPro-RとPro-LはEDMやダンスミュージックの人たちに特に使われているのでそのあたりの人には特におすすめできます。
Pro-Qはどのジャンルの人でも使っています。
まとめ
困ったらiZotopeがおすすめです。
本当になんでもできます。
しかし一番は周りで使っている人がいて教えてもらえるものがベストです。
結局のところこの辺りのツールは自分が使いやすいと感じるものに落ち着いていって他にバリエーションとして持っておくようなスタンスになっていくので、最初の一つは好きなものでいいとこの記事では念を押していこうと思います。