2022年版のPlugin AllianceおすすめEQを紹介していきます。
前回書いた時からだいぶ変わったかなと思います。
特に上2つはどちらを選んでも間違いがないと言える物なので、悩んだら上2つから使えそうだなとデモなどをしてみて思った物がおすすめです。
Plugin AllianceのおすすめEQ
AMEK / EQ200
AMEKから出ているプラグインではありますが、実際はAMEKのハードウェアをプラグイン化したわけではありません。
その肝心の実機はパラメトリックEQの産みの親であるGeorge Massenburg氏のメーカーGMLの『GML8200』というEQをモデルとしています。
出音は綺麗で、特別派手というわけでもなければかかりがとても緩いというわけでもありません。
全体的になんでもできる優等生といった印象です。
ガッツリハードウェアの見た目をしておきながら選択したバンドのみを再生するAuto Listenモードが搭載されていたり、PAのTMTをはじめとしたユーティリティー機能が搭載されていてかなり使いやすくなっています。
THDノブを回せば実機の歪みをコントロールすることができますが、最大まで回しても分かりやすい歪みというのは出ないあくまでクリーンな振る舞い。
マスターからバス、単体トラックまでおすすめな迷ったら買っとけとおすすめできるEQです。
Bettermaker / EQ232D
モデルとなったハードウェアも、ハードウェアでありながら操作はPCの中でプラグインとして行うというデジタルとアナログが融合したハイブリッドなEQです。
そんな実質プラグインな物をプラグインとして独立させた格好になったので「それ実機でよくね?」と誰もが少しは考えたことではあると思いますが、プラグインはこれはこれで中々に高い評価を得ています。
PultecタイプのEQですがマスター向けに寄っていて、元のPultecにはあった真空管による歪みを抑えられています。
PultecEQ以外に独立した2バンドのEQとハイパスフィルターが付いていて、Pultecだけでは手が届かない部分も器用に触ることができます。
欠点としては見た目がやや触りにくそうに感じてしまう部分ですが、結局やることは普通のアナログEQと変わらないのでそれらに慣れていれば自然と使えるようになるはずです。
上のEQ200よりも使い方が明確なので、こちらの方が触りやすい人もいるかもしれません。
Brainworx / bx_2098
出音が基本的に派手なEQです。
実機のAMEK9098EQは広く普及したモデルなので、当時使っていた人にもおすすめできる物となっています。
PAのユーティリティー機能が付いたことでよりバスやマスターで使いやすくなったと思います。
個人的には結構ソースを選ぶなと思っていますが、キャラが濃いので致し方なし。
値段もセール時にはかなり安くなるので、何かのついでにもおすすめです。
通しただけで歪みます。
Dangerous Music / BAX EQ
派手なEQの次は超自然なEQです。
実機のBAX EQは悪く言えば地味で音が劇的に変わるというわけではありませんが、最初からそうであったかのように自然に音の低域と高域を補正してくれます。
カット方向が特に評価されていて、フィルターした感が本当に全然ありません。
プラグイン化してM/Sにも対応したことでさらに使い勝手がよく感じます。
私もバスやマスターのサイドをいじる時にはまず最初に試しています。
値段もセール時でかなり安くなるので、何かのついでに買えてコスパ最高です。
Louder Than Liftoff / Chop Shop
最後に変わってて私が今PAのEQで一番好きなEQになります。
実機があるみたいなのですが、恐らくメジャーなハードウェアではないだろうと思われます。
EQの構成がハイパスとローパス、そしてTiltEQという変わった構成です。
音をブーストしたいならシーソーみたいに支点から上げ下げするTiltEQでしろという感じです。
こちらも上のBAX EQのように音を補正する目的がメインとなってくるEQです。
特に生録の素材に使うといい感じになります。
ミックスの前の下準備で使ったりします。
他に面白い機能も付いているのですが、それは別に無理して使わなくても大丈夫です。
相当欲しい物がないけどバウチャーの額に届いてなくて何か買わなくちゃいけない、みたいな状況にならない限り買わなくていいと個人的には思っています。
あれば使うけどなければ構わないみたいな感じのやつです。
ミックス前の下準備で使ってると言っっても毎度使っているわけでもないですしね。
しかし出音は普通に綺麗なのでどちらかと言うとおすすめです。
まとめ
Plugin AllianceのおすすめEQ5選を書きました。
実は今後発売予定のPAプラグイン表でこの記事執筆時点でリリースされていないEQがあったりします。
とても楽しみです。
再度言いますが、とりあえずPAの良いEQを買おうと思ったなら上記の2つ(EQ200とEQ232D)がおすすめです。
前年↓