2021年が終わりました。
思い返せば去年は色々なことが濃かったなと思います。オリンピックもありましたね。
私自身は自分の曲も作り、他人の曲のミックスやマスタリングもしました。
20年となんら変わりありません。
という訳で、今年も沢山稼働してくれたエフェクトや音源をランキング形式で紹介したいと思います。
今回はエフェクト編です。
私はミックスよりも自分の曲を作ることの方が多かったので、その辺りがかなりランキングに影響するのではないかと思います。
では早速10位から見ていきましょう。
沢山使ったVSTプラグインエフェクトTOP10
10位:A.O.M. / Stereo_Imager_D
ステレオイメージャーが欲しいなという時に取り敢えず一番最初に触るやつです。
便利なのはセンターを切ってサイドだけにできること。
上物系でステレオで横に置きたいなという時にセンター0にしてみたりしています。
オートゲイン(音量変化がないようにする機能)もついているので余計な心配をせずに使えるのが大変良いです。
ミックスやマスタリング時にもっと丁寧に弄りたいという時はOzoneのマルチバンドのイメージャーを使います。
動画は公式の物も恐らくなかったのでちょっと分かりづらくなってしまったかもしれません。
9位:Audio Assault / RVXX
ギターの打ち込みの時に一番最初に使うアンプシミュレーターです。
動画では本物のギターで鳴らしているのでそのままの音とはいきませんが、大体似たような分かりやすいディストーションの音が出せるので重宝しています。
本録で使うかと言われれば分かりませんが、デモで使う分には音作りなんかもあまり気にせず大体同じ音になるので作業が早くなります。
8位:Valhalla DSP / Valhalla Supermassive
今やフリーの空間系では一番人気のプラグインなのではないかと思います。
Valhallaらしい派手な音で、一気にそれらしくしてくれます。
主にシンセ系全般、それからダンスミュージック系を作ることが多かったのでドラムやパーカッションにも使いました。
フリーなので致し方ないとは思いますが、欲を言えばプリセットがもっと充実していれば更に好きになっていたなと思います。
7位:Brainworx / bx_console SSL 4000 E
ミックス時に使うチャンネルストリップ&コンソールシミュレーターです。
当サイトでは散々紹介しているbx_consoleシリーズ、新しいものはいくつか記事が書けていませんが、大体のやつは好きだ好きだと沢山書いてきました。
しかしなんだかんだ言って取り敢えず使うものはコンソールではもっともポピュラーだと思われるSSLの4000Eです。
一番仕上がりがイメージしやすいというか、実機もプラグインも本当に色んな人が色んなところで使っているので、取り敢えずこれを使っておけば間違いはないだろうという安心感もあります。
やっぱりEQが強力で、超曖昧ですがなんとくそれらしい弄り方をすれば、なんか納得できる仕上がりになってしまいます。
コンプは使ったり使わなかったりですが、EQと味付けがとにかく大好きです。
6位:Brainworx / bx_masterdesk
実際のマスタリング時には使いませんが、デモを作った時にマスターに取り敢えず指して、なんとなくいい感じにするように使っています。
デモはそのまま書き出してもいいのですが、人(クライアントとか友達とかバンドメンバーとか)に見せる用ならちょっと音源っぽくカッコ良い方が格好がつきます。
今までその用途に使っていたのはT-RackSのOneなのですが、Oneはかなり音が変わる、よく言えば分かりやすいエフェクトなので使いつつも好きではありませんでした。
このmasterdeskはそこまでガッツリ変わるわけではなく、変わりはするのですが少し整えて音圧を上げるみたいな感じです。
プリセットがいい感じなのでそこから選びつつ適宜パラメーターを弄って使います。
注意点としては、このプラグインへの入力量が結構大事なのであまり大き過ぎる音のまま入れずに、このプラグインの前段などで音量を調節するのがいいです。
プリセットに目安のGR量が数字で書いているので、そのGR量に近くなるようにmasterdeskに入る前の音量を調節して使っています。
5位:Xfer Records / LFOTool
単純にダッキング用(EDMとかでキックが鳴っている間コンプでベースとかを抑えるやつ)としてよく使っています。
それ以外にもサウンドメイクで活躍してくれます。
主にトランスゲート系のプリセットを使うことが多いです。
打ち込むこともできますがリリースが長い音だといい感じにならなかったり、このエフェクトの前段に空間系を入れればそれごと巻き込んで音を加工することができるというのが強みだと思います。
とにかくダッキング用で挿すことが多い。
4位:Brainworx / bx_limiter True Peak
2021年リリースから人気が爆発したような印象があるリミッタープラグインです。
トゥルーピークリミッター(普通にリミッターをしただけでは防げな買ったピーク)は往々によく言えば音がちょっと気難しいみたいな評価を受けがちだったように思いますが、本プラグインでは音が良いと評判ですね。
私としては音の部分はどうでもよくて、普通に曲を作っている時もミックスもマスタリングもすべてこれを使ってしまったいます。
気持ち的にはPlugin Allianceのサブスクに入っているので優先して使おうみたいな気持ちも強いですが、XLノブでサチュレーションを加えることでアレンジの時なんかでなんとなく完成系っぽい音で確認できるのが気に入っています。
とは言え慣性系ではまったくないので本当になんとなくですが。
必ず使うエフェクトなので色々できるというものより、もっとシンプルな方がいいなというのもあって多機能なリミッターより好んで使っています。
3位:VoosteQ / Material Comp
今のファーストチョイスのコンプレッサーです。
最初はなんか多機能で、値段もセール時に安くて、日本製品だから地産地消しようみたいな気持ちで使い始めました。
どのコンプレッサーモードも欲しい感じにしてくれますが、気に入っているのは恐らくオリジナルのModernモードとMasterモードです。
Modernモードはレンジが広めで、とても素直。良い感じにも悪い感じにもしてくれます。
Masterモードは本当に歪まないので、なるべく綺麗なまま整えたい時に使います。
何より後段に3つもある味付け機能があるので透明であることは重要ですね。
その味付け機能ですが、本当に幅が広い。
単純にサチュレーションの種類だけでなく時代感や通したいアナログ機材のくすみ方など、他では中々弄れないような部分まで2クリックで変更できます。
4位の欄で普段使いは単純が良いと書きましたが、このコンプに関して言えば別です。
色んな工程を一つにまとめることができるということのみならず、Special Sectionの欄はアレンジの時も重宝します。
アタックが出るPunchやImagerなんかはアレンジの音作りの時に試しに弄ってみることが多く、ふわっとした最初の想定よりも更に良い感じにしてくれるということが結構あります。
値段もセール時にはかなり安くなるので、買ってみて損はしないと思います。
2位:Steinberg / Frequency
当サイトで度々取り上げるCubase付属EQです。
ファーストチョイスのEQとしてほぼほぼどのプロジェクトでも沢山使っています。
普通の使いやすいEQって感じで特別音が良いわけでもなければ、視認性が特別良いというわけでもありません。
なのであまり語ることもありません。
強いて言えば最近のEQには結構付いている選択しているポイントのみを聴けるソロボタンが付いていたり、バンド毎でリニアフェーズモードにすることができるので全体をリニアにするよりも動作が軽かったりというのがあります。
そういった細かなところに手が入っているのはとても好感が持てます。
私の使っているバージョンでは搭載されていませんが、最新のCubaseに入っているG2バージョンではPro-Q3のようにダイナミックEQも搭載されています。
1位:Xfer Records / OTT
当サイトでもっとも読まれているのがこのOTTの紹介&使い方記事です。
それくらい人気で使いたい人やおすすめしている人が多いのがこのOTTというプラグインです。
例に漏れず私も21年はダンスミュージックを作ることがとても多かったので沢山使いました。
やっぱりシンセリードやシンセベースに使うことが多くて、単体ももちろんですがいくつか音をレイヤーしたそのバスに挿したりというのも多かったです。
音を良くするのではなく迫力を出すという感じです。
なのでこの説明だとダイナミクス系のエフェクトという感じがするのですが、使用感的にはコンプではなくOTTという色付けエフェクトみたいなイメージで使っちゃいます。
恐らく世界でもっとも使われているフリープラグインです。
持っていない人は是非。
まとめ
やっぱりアレンジで使っていたプラグインの方が多いな〜という感じです。
ちょくちょく色々使ったりはしていますが、やっぱりトップはこいつらです。
そもそもバンド系をそこまでやらなかったので、アナログ系のエフェクトの出番がそんなになかったというのも大きいですね。
以上2021年の振り返りでした。
音源編も作りましたのでよければどうぞ