メタルの楽曲を作曲・ミックスするために必要なVSTプラグインを紹介していきます。
メタル、特にモダンなサウンドのメタルは純粋なメタルの楽曲だけに留まらず色んなところに出張するようになっています。
近年では日本のアイドルやアニソンでも耳にすることが多いですね。
したがって純粋なメタラーではなくJ-POPの作曲家であってもできれば抑えておきたいジャンルの一つです。
しかしこのジャンルは他とは違い必要な機材(プラグイン)が多かったり特殊だったり、かなりエンジニアであっても普通では考えられないような極端な音作りをやっていたりと知らないと作れないようなことが多いです。
まずはこの記事で世のメタラーやメタルのエンジニアがどんなプラグインを使って作曲やミックス・マスタリングを行っているのかというのを触っていただけたらと思います。
- Qおすすめの音源が知りたい
- A
ドラム・ベース・ギター・シンセを紹介しています
- Q海外のエンジニアがどんなプラグインを使っているか知りたい
- A
普段から海外エンジニアのTipsを見漁っている筆者がよく見かけるプラグインを紹介します。また簡単に手法についても触りだけ記載します。
こんな感じに疑問にお応えできるかと思います。
またこの記事で紹介するプラグインはモダンメタルを意識するのが前提となっています。
なので例えば90〜00年代のニューメタルとか、80年代HR/HMとかみたいな感じは一部カバーできないかもしれません。
(とは言え全然大丈夫だとは思いますが、ドラム音源とかアンプシミュレーターとかは厳しい感じかもしれません)
一応その点ご承知の上読んでいただけますと助かります。
おすすめソフト音源(KONTAKTライブラリー、サンプルパック含む)
メタルというジャンルはダンスミュージック同様にミックス(エフェクトでの音作り)でどうにかできる要素が少ないです。
したがってミックスに入る前の作曲・編曲・レコーディング段階の音作りが大変重要になってきます。
ミックスの時にEQやコンプで音をこねくり回すくらいなら、編曲まで戻ってキックやスネアにサンプルを重ねるのが最も早くクオリティを上げる結果になることは多いです。
なのでこの部分に当たるプラグインインストゥルメントや楽器等に投資をするということはとても重要です。
「安くても良い!」はありますが「無料で十分!」ということはほぼ無いと思っていただいて大丈夫です。
おすすめドラム音源
ドラムは超重要です。
自分で打ち込んで作っていくにしてもレコーディングした生の素材を使うにしても、どちらにしてもドラム音源は活躍します。
またプラグインインストゥルメントとしてのドラム音源だけでなく、ワンショットのサンプルも超重要です。
どちらも揃えているのがベスト
Superior Drummer 3 / Toontrack
純粋な音の良さで言えば現環境最強レベル。
ラウンドロビン(midiが同じベロシティーで続いていてもまったく同じ音が鳴らないようにしてくれる)やmidiの演奏データの充実、波形からmidi抽出機能なども備えていてトータルで見て一番推せる音源となっています。
私自身も一番使っているドラム音源です。
上記の動画はメタル系のファクトリープリセットに絞ったプリセットショーですが、これだけでも純粋な音の良さを感じていただけるのではないでしょうか。(特にDjent Styleはジャンル関係なく使いやすい汎用性があると思っています)
また拡張音源の種類が豊富且つずっとリリースされ続けているので、余裕があればそちらも購入するのをおすすめします。(私は割とファクトリーの内容で満足している他、後述のサンプルと組み合わせて音作りをしますのでそこまで必要に感じていません)
欠点としてはプラグイン内での音作りがそこまでやりやすくはない。(とは言えこの部分は外に出してDAW内で普通に音作りすればいい話なのでそこまで欠点でもないかも)
またmidi検出機能でたまにmidiが検出されずにガンスルーされる箇所が出ることがあります。
この部分に関してはやはり専門のソフトの方が出来は良いと考えた方がいいでしょう。
あと値段が高い。4万円弱……
総合音源なのでメタル以外のプリセットの方が多いです。
なのでメタルしか作らないよ!という人だとコスパは悪いかもしれませんね……
しかしシンバルの音が本当に良いので、ここが一番良いものを買おうと思ったら必然的にこの音源になってくると思います。(シンバルはサンプルで音を重ねるとかも難しくかなり素の音に左右されます)
トータルで見て一番おすすめできるドラム音源です。
Perfect Drums / Naughty Seal Audio
バッチバチだけどバッチバチな音しか出せないPerfect Drumsです。
スネアなんかは結構数が収録されているのですが、大体どれを選択しても似たような方向性の音になります。
そこまで音を作り込む必要もなく最初からぶっ飛んだ音が出るのがとても良いですね。
サンプラー機能も内包しているので、自分のサンプルでドラムキットを組むことができます。
また値段も150ドルとかなりマシな部類。
欠点としてはmidiのパターンが収録されていないので、普段そういった要素に頼っていた人はちょっと使うのに難易度が上がるかもしれません。
生感がかなり薄く作り込まれている音なので、生音にレイヤーする用にも良いと思います。
実際トリガー専用ソフトであるSlateのTrigger用のパックもリリースされています。
さらにキット数と機能を制限したフリー版も用意されているので、こちらで満足したらそれでもいいと思います。
Steven Slate Audio / Steven Slate Drums 5
こちらも音の方向性は上記のPerfect Drumsと似た感じですが、こちらの方がもう少し収まりが良いというか、整っているような印象を受けます。(結局ドンパン系ですが)
アメリカのメーカーらしくアメリカンロックっぽい感じには特に合います。
メタルにもよく使われるのを見ますね。
ファクトリープリセットもかなり多いと思います。
欠点としては一応総合音源という立ち位置ではあると思うのですが、やっぱりPD同様そこまで音の方向性の幅が無い感じです。
ジャズ向けのキットであってもロック・メタルと近いニュアンスを感じてしまいます。
またシンバルに関してかなり人によって意見が割れるイメージもあります。
しかし値段が99ドルとかなり良心的。
さらに機能制限のフリー版もあるのでそちらでまずは試してみるのがいいと思います。
ML Sound Lab / ML Drums Essentials
かなり新しいモダンプログ系のドラム音源になります。
アタック感が最近のモダン系サウンドに対して満点くらいバチバチにキマってます。
クラシックな感じのメタルには合わないと思いますが、プログ系をはじめとしたモダンでシャープな感じが欲しければベストマッチだと思います。
場合によってはボトムも少し増やしていくみたいなことも必要ですが、サンプルをレイヤーしていくことで簡単に解決できるでしょう。
このアタックがやっぱり色々と音をレイヤーしたりトランジェントを立たせて作っていくものなので、これが天然で出ているのはかなりのメリットです。
さらに39ユーロと値段が安い。
欠点としてはキットの幅が少なめということでしょうか。
とは言え値段とクオリティーを考えたら十分だと思います。
またシンバルやタムの数が少ないフリー版がめちゃくちゃ優秀です。
正直フリー版だけでも全然いいかも……?
Soundblind Drums / Counterkit
ここからはKontaktのライブラリーになります。
Kontaktには本当に尖ったドラム音源がたくさんリリースされているのでチェックするのがいいと思います。
そんな中でもこちらはメロディックハードコアバンドCounterpartsのバチバチのドラムを再現したキットです。
本家はこんな感じ↓
流石にここまでバチバチなのは人が実際に叩いていないので難しいですが、結構良い線行っているのではと思っています。
太鼓類以外にもチャイナシンバルなんかはかなり良い感じだなと思いますね。
値段は89ドルと、これ系のライブラリーの中では普通くらいでしょうか。
個人的にもかなり注目しています。
GGD / ONE KIT WONDER: ARCHITECTS
Peripheryのミーシャらが中心になって高クオリティーのドラム音源とプラグインをリリースしているGGDからArchitectsのシグネイチャードラムライブラリーです。
他にも色々と音源がリリースされていますが、個人的に一番好きなこちらの音源を紹介します。
クリッキーだけどボトムもそれなりにあるスネアが好印象ですが、キックが非常にモダンで色んなメタルのサブジャンルに合うのではないかと思います。
名前の如くキット数も1つしか収録されていないので、値段が69ドルと非常にお手頃なのも良いですね。
MixWave / Gojira – Mario Duplantier
最後はプログメタルバンドGojiraのMario Duplantierシグネイチャーキットです。
日本の音響機材代理店であるMixwaveと同じ名前(関係はありません)のこちらのメーカーは他にも高クオリティーなドラム音源やアンプシミュレーターをリリースしています。
こちらの音源の良いところはかなりしっかりとしたクリッキーなアタック感を持っているにも関わらず全体として音にラフさが残っていることですね。
コッテコテな作り込まれた音だとそこからさらに発展させることが難しいのですが、適度にラフなので自分で手を加えていくことも結構できるという感じです。(実際Gojiraの音源もドラムがコッテコテな感じではないので、別に上記の感じを意識しているというわけではないと思います)
スネアも数種類用意されていてキャラクターも比較的はっきりしているので、自分の味も出しやすいでしょう。
欠点としては値段が日本円で2万円弱と、同じ系統の音源の中では結構高い部類になってしまいます。
とは言え見合うクオリティーを備えていると思いますので、余裕があれば是非検討していただくと良いと思います。
おすすめベース音源
ベースもキャラクターによってかなり曲の雰囲気が変わってくるので拘るべきパートでしょう。
実際は自分で弾いてしまうことも多いかとは思いますので、私のようなベースもギターも弾けない民に対しての内容となっています。
Solemn Tones / The Loki Bass 2
私が使っている音源です。
DIの音も1つ入っていますが、他はもう作られたプリセットが入っています。
ベース音源としては普通に備わっているような奏法がちゃんと入っている他、チャグなどの今時のメタルで使うような奏法も収録されているのが特徴です。
何よりもDingwall NG-2の感じが出来る限りしっかり再現されているので、鳴らしていて本当に気持ちい。
ベタ打ちでもそれなりに様になります。
インターフェースもかなり分かりやすいです。
値段は87ドルでまあ普通くらいでしょうか。(1→2で値段下がってます)
何よりKontaktなんかのホストアプリケーションが必要ない純粋なVSTプラグインなのでそこが高評価ですね。
SubMission Audio / Eurobass Ⅱ
様々なベース音源をリリースするSubMission AudioからSpector Euro 5 LXをモデルとしたKontaktライブラリーです。
上記のNG-2モデルとは違いしっかりローがあるので色んなジャンルに対応できると思います。
私自身が所持していてたくさん使ったというわけではないので多くは語れませんが、ステレオイメージャーが搭載されているのが良いなと思いますね。
ベース完全モノではなく部分的にステレオにしたい時もあるので非常にツボが抑えられていて良いなと思います。
しっかりDIで出力できるのでアンプシミュレーターなどで遊ぶこともできるのがGOOD
値段も89ドルと普通くらいで好印象です。
おすすめギター音源
ギターの方がより弾く人が多いと思いますし、打ち込みにしてもデモレベルかなといった使い方の人が多い印象があります。
とは言えメタルであればガッツリ歪ませるので本テイクでもいけるかなという場合もあるので、しっかりクオリティーの高い音源&アンプシミュレーターを選ぶ必要がありますね。
(打ち込みがうま過ぎてそこまで音源自体のクオリティーを問わない人もいますが、それは今回は見なかったことにします)
Solemn Tones / The Odin Ⅱ
メタル系では一番できることも多くて音も良いのでは?と個人的に思っているSolemn Tonesのギター音源です。
私自身も普段よく使用しています。
ギター音源として必要な双方がきちんと扱える他、チャグやスクラップなどの最近のメタルで使われるような奏法も扱うことができます。(メタル向けのギター音源って結構あるけど双方が最近よく使われる奏法がキースイッチで対応していないということが結構あります)
音域も最低がダブルドロップCまで出るので、最近結構あるダブルドロップに対応しているのは大きいです。
注意点としてはアンプが通った音が収録されておらず、すべて生のDIで出力という形になります。
したがって使うならアンシミュ等必須。
さらにもっと言うとこの音源を使って音のクオリティーを上げていくことを考えるとアンプシミュレーターのクオリティーだったりを拘っていくことになるということですね。
またギター本体のピックアップもブリッジしか収録されていないので、ネックでクリーンの音を使いたい時なんかは別の音源と併用する必要があります。
なのでネックやミドルの音が必要なジャンルでは使うのは厳しいですが、普通にブリッジだけでOKという場合はメタル以外にもガシガシ使っていけます。(結局アンシミュ次第って感じですね)
私も普通にポップスのギターバッキングなんかで普通に使っています。
値段が189ドルで普通に高い感じはしますが、クオリティーを考えると個人的には全然高くないなと思ってしまいますね。
(おすすめのアンプシミュレーターは後述のエフェクト欄で紹介しています)
AMPLE SOUND / AMPLE METAL HELLRAZER III
高クオリティーなギターやベースの音源をかなりの数リリースしているAMPLE SOUNDの9弦ギター音源です。
9弦というだけあってダブルドロップ域も出せて優秀。
またAMPLE特有の機能としてフレーズが大量に収録されていて、キースイッチで簡単に鳴らすことができます。
自分でフレーズが思いつかない時は非常に強力な味方になってくれるでしょう(私もアコギの方で度々お世話になっています)
個人的には内臓のアンプの音が好きではないので、こちらも自分の好きなアンプシミュレーター等好きな歪みを使っていくのがおすすめです。
値段は18000円弱とまあ普通かなという感じですね。
シンセサイザー
シンセもよく使われますが、メタルだからこのシンセ!みたいなのは特になく、普通によく使われるシンセがいいです。
したがって普通におすすめのソフトシンセサイザーということになりますね。
Xfer Records / Serum
現在の世界でもっとも標準的と言えるシンセサイザーがこちらのSerumです。
ジャンル関係なくいちばん使われていると思います。
サードパーティ製のプリセットも恐らく一番多い他、ネット上にチュートリアルもありふれていて困ることはないと思います。
値段は2万円前後(為替による)と安くはないですが、Spliceでいつでも解約できる分割払いができたりと値段の割に導入のハードルは低いと思います。
Reveal Sound / Spire
こちらはもう少しアナログ感があって柔らかい(とは言ってもガッツリアナログ系と比べると全然ですが)トランスやプログレッシブハウスなどで特に威力を発揮するSpireです。
私が一番使っているシンセです。メタルだろうが歌物ポップスだろうが一番使っています。
Serumよりも奥行きがあって空間系も深い感じなので、Pluck系が本当にいい感じに雰囲気が出ます。
こちらも2万円前後ほどですが、Serumと違いサブスク等がありません。
とはいえそれなりにセールがあるのでタイミングを見計らうといいと思います。
FX + ドラムワンショット
曲の頭やサビの頭などにインパクト素材を入れたりなどよくありますので、たくさん買い漁る必要はありませんがよく使われるサンプルパックを一つ買っておくとかなり役立つと思います。
またドラムが打ち込みだろうとレコーディングした生素材だろうと音をレイヤーしてキック・スネア・タムの音を作るというのは必須科目なので、是非それ用にドラムのワンショットのサンプルパックも購入するのがいいと思います。
KSHMR / Sound of KSHMR Vol. 3
世界的なEDMプロデューサーKSHMRのサンプルパックです。
この動画を見ているとオリエンタルな感じの音が目立ちますが、普通に強いダンスミュージック向けのドラムやFXが超大量に収録されています。
実際FXはKSHMR安定とばかりに、世界中のプロアマの間で使われています。(Youtubeでダンスミュージックのチュートリアル動画を検索したら曲の中で使われているのがよく見られると思います)
とりあえずサンプルパック買うならどれ?と聞かれればKSHMRど安定です。
Drumforge / Drumshotzシリーズ
高クオリティーなメタル向けドラムのワンショット素材をリリースしているDrumforgeのDrumshotzシリーズです。
実際にそのジャンルで活躍しているエンジニアプロデュースのものが多いのも特徴ですね。
私が好きなDaniel BraunsteinやGeorge Leverなんかのパックもあって、私もいつもお世話になっています。
使い方としては
- このワンショットをサンプラーに入れる
- ドラムが打ち込みならそのままmidiでサンプラーを鳴らして音を重ねる
- レコーディングしたものなら何らかの手段で音からmidiを抽出
という感じですね。
生録のものはもちろん、打ち込みであっても多用できます。
おすすめプラグインエフェクト
ここからはおすすめのプラグインエフェクトについて紹介していきたいと思います。
各項目ごとにまずは私が常用しているもの、そして次に私が見たエンジニアのプロジェクトの中でよく見かけるものを紹介していこうと思います。
DAW
DAWは別に各々好きなものを使えばいいと思いますが(ダンスミュージックに強いFL STUDIOやLIVEなどでメタルを作っている人も結構見かけます)せっかくなので私が使っているDAW、そしてこのジャンルのエンジニアの間でよく見かけるDAWを紹介しておこうと思います。
Steinberg / Cubase
恐らく日本で一番使われている、且つ私もメインで使用しているDAWです。
海外的には日本程スタンダードとは言えませんが、劇伴系の人に人気があると言われています。
またメタラーの間でも人気があり、Youtubeの海外メタル系チュートリアル動画なんかでも度々登場します。
上記の動画のJoey SturgisもCubaseを使っています。
Joey Sturgisは2010年前後のAsking AlexandriaやWe Came As Romanse、I See Stars等あの時代のメタルコアサウンドを作ってきたこの業界の需要人物です。
現在は自身のプラグインベンダーJoey Sturgis Tonesでプラグインを作っていたり、メタルミックスのチュートリアルの発信などの活動をしています。(ここのプラグインとても使います)
日本語チュートリアルが非常に多いのが特徴ですね。
また最近のバージョンでは付属プラグインが物凄く充実しています。
AVID / ProTools
恐らく世界共通で、スタジオではもっとも目にするスタンダードなDAWです。
とは言え、実際にPro Toolsが好きかと言われれば結構賛否が分かれるイメージがありますね。
スタジオではもちろんスタジオのPCに入っているプロツーを使うけど、自宅のプライベートスタジオでは別のDAWを使っているなんていうエンジニアも割といるイメージがあります。
Apple / Logic Pro X
Logicもジャンル関係なく見かけることが多いDAWです。
近年のアップデートでダンスミュージックやヒップホップのトラックメーカー向け機能が多数追加されていますが、メタルでもまあまあ見かけます。
私の好きなエンジニアの一人、George Lever先生もLogicをメインで使用しています。
この動画ではアンプシミュレーターの前のEQとして付属のペダルシミュの中にあるグライコを使っています。(メタルのミキシングでLogicの付属ペダルシミュとか初めて見ました)
Cockos / Reaper
フリーのDAWとしてずっと有名で使われているReaper。
とは言えほとんどの人はReaperを使い続けるわけではなく、定番DAWを買うまでの繋ぎか、そこまでDTMに取り組んでいるわけではなく、DAWだったら別に何でもいいという層などが多いと思います。
でも実は海外では定番DAWに比肩するくらいReaperが人気で、「ProToolsよりもReaperを使うべき理由」みたいな動画も結構エンジニアが出していたりします。
人気な理由を要約すると、何よりも軽くて必要な機能がすべて備わっている、というのが大きいようです。
商用でガシガシ使うならライセンスを購入する必要がありますが、それも非常に低額。
しかもアップデートも頻繁に行われます。
上記の動画でもEQも付属のものを使っていますね。(流石にEQまで付属を使っているのはあんまり見ません)
EQ
EQはデジタル系とアナログ系、どちらも明確な用途があってよく使われます。
デジタル系は各々色々と好きなものを使っているのを見ますが、アナログ系はSSL系のEQが一番見る気がします。
Steinberg / Frequency (DAW付属EQ)
このSteinbergのFrequencyが良い!というよりかは純粋にDAW付属のデジタルEQを使っているよという感じですね。
私自身はこのFrequencyを使っていますし、エンジニアでもDAW付属を使っている人はたくさんいます。
私の話をしますと他に似たようなデジタルEQをいくつか持っていますが、やはり操作性に慣れているという点で結局付属がファーストチョイスになっているという感じですね。音質面でも不満はないので。
FabFilter / Pro-Q3
言わずもがな、恐らく今もっとも人気のあるデジタルEQがこのFabFilter Pro-Q3です。
もうみんな使っています。
最近だと値段は高めだし、セール来ても対して安くならないのにみんな使ってるんですよね。
魅力はやはり視認性がトップクラスに良いGUI、操作性、そして使うのが簡単なダイナミックEQが搭載されたことでしょうか。
ダイナミックEQに関しては専業プラグインと比べるとアタックとリリースが自動で固定ということで自由度が低いですが、逆にそれが使うにあたってハードルを下げてくれている感じがありますね。
メタル系においても一番よく見るデジタルEQです。
Brainworx / bx_console SSL 9000 J
こちらはエフェクトの部類としてはSSL 9000Jコンソールを再現したチャンネルストリップという感じですが、私は基本EQ部分だけをメインに使うことがほとんどです。
メタルの音作りでSSLのEQは欠かせないとばかりにみんなSSLのEQでブーストしていますね。
メタル系のエンジニアの中ではこのプラグインは「見ないわけではないけど他のやつの方がもっと見る」くらいなイメージなのですが、ジャンル関係なく見るとこのbx_console SSL 9000 Jはかなり人気な部類だと思います。
SSL 9000JはSSLで一番人気の4000EやGと比べて味付け感がもう少し薄めで、全体的にクリーンな印象ですね。
さらにEQのカーブを4000Eにすることもできるので、4000Eのさらにガツンと来るパンチのあるカーブを使うことができるのも重宝しています。
あと私は別のプラグインが好きなのであまりそういう用途では使っていませんが、ゲート部分だけ使う人もいるみたいですね。
SSLのゲートもかなり人気です。
Brainworx / bx_console AMEK 9099
こちらはAMEKのチャンネルストリッププラグインですが、上記の9000Jで同じでこちらも私はEQ部分をメインで使用しています。
今のところメタル系の人でこのプラグインを使っているのは見たことがありません。
このプラグインはユーティリティ機能がたくさん注入されていて、他のアナログ系EQとは決定的に使用感が良いです。
できることが多いのですべては書きませんが、EQ部分だけで言っても各バンドの周波数対応が広かったり、オートリッスン機能が付いていたり、本当にできることが多くて使いやすいです。
Focusrite / Red 2 EQ
FocusriteのAIFを購入すると無料で入手できるので持っている人も多いのではないでしょうか?
その他にも普通に購入することもできた気がします。(色々アクセスの方法があった気が……)
このEQは特別音が歪むとかアナログ感が〜とかそういう感じではなく、ブーストした時にアタックが損なわれずにしっかり出るんですよね。
なのでそういったアタック感を損いたくないトラックで使うことが多いです。(アコギに使うのが好きです)
メタル系の方で使っているのは今のところ見たことがないですね。
AIF買って無料でもらったけどまだ使ったことがない!という人はぜひお試しいただきたいEQです。
Waves / SSL G-Equalizer
恐らくメタル系のミキシングでもっともよく見るEQプラグインかもしれません。
SSL EではなくGなのは、恐らくですがWavesではEのEQが単体でリリースされていないからでは?と勝手に思っていますが、単純にGの方が良いから(好きだから)という人もいるかもしれません。
ちなみにGはEに比べてQが素直らしいです。(この点に関してはQの図を見れば一発で理解できる感じですね)
正直もうかなり古いプラグインではあるのですが、それでも最新のプロのエンジニアによる動画チュートリアルで顔を出してきます。
今入手しようと思うとメジャーなバンドルには入っていませんが、普通に単品買いで安いのでおすすめです。
Waves / SSL E-Channel
上記のG-EQと同じくらいこちらもメタルのミキシングにおいては頻出するプラグインです。
チャンネルストリップではありますが、ほぼほぼEQとしてしか使われているのを見ません。
特にメタルのギターに挿すブースト用のEQとしては本当に定番です。
最近ではバージョンアップされたEV2というSSL 4000EのチャンエルストリッププラグインがWavesからリリースされていますが、メタル界隈では一向にそちらを使っている人を見ないんですよね。
それほど根強い人気があるということなんだと思います。
Slate Digital / FG-S
メタル系のエンジニアの中でSlate Digitalは特に人気がある印象です。
そのSlate DigitalのSSL系EQがこちら。
こちらもギターなどでは特に使われているのを見る気がします。
サブスクに入ればSlateさんのプラグインまとめて使うことができるので(しかもかなりコスパ高め)かなり導入の敷居が低いかなと思います。
ホストプラグインであるVirtual Mix Rackもとても使いやすいプラグインです。
Slate Digital / FG-N
こちらは私の好きなエンジニアが主にタムなどの低音トラックに使っていたので紹介します。
と言ってもNeve系もおすすめだよと言うだけの話ですね。
こちらもSlate Digitalのサブスクに加入することで使うことができます。
コンプレッサー
コンプレッサーはやはりガシッと強く潰すことが多くなりますので、コンプレッサーそれぞれのキャラクターが納得いくものがいいと思います。
FET系、VCA系が特に使われる動作方式になります。
Purple Audio / MC 77
私が一番使っている1176系プラグインです。
特徴としては芯のある音で、打楽器系に非常によく合います。
実際キックやスネアなど、私のドラムトラックには大体挿さっています。
全押しモードも可能で、ドラムバスへのパラレルコンプ用に使っています。
Plugin Allianceのサブスク加入で使うことができるので、導入の敷居はかなり低いと思います。
普通にセールでもかなり安くなります。
Black Rooster Audio / VLA-FET
こちらは上記のMC 77とは逆のキャラクターで、比較的柔らかめ、輪郭がぼやけるくらい歪ませるのにも適しています。
アタックを潰したい時やガッツリ歪ませてDry/Wetで混ぜるような音作りの時に使っています。
Brainworx / bx_townhouse Buss Compressor
SSL系のVCAコンプレッサーです。
SSLの有名なバスコンプレッサーを改造したものをプラグイン化したという、やや特殊な出生です。
ポップス/ロックではドラムのバスコンプとして、メタルではトラックで使うVCAコンプとして使っています。
Plugin Allianceのサブスクで使えるほか、セールでもかなり安くなります。
Lindell Audio / SBC
API2500をモデルとしたVCAコンプレッサーです。
他のAPI2500系と同じことができますが、音は上記の動画では一番ヘヴィーに感じます。
キックやスネア、タムのレイヤーするサンプルに当てるのでよく使っています。
さらに個人的に気に入っているのが立ち上げて最初のデフォルト設定でスレッショルドが最小・レシオ4となっているので、立ち上げていきなりコンプレッサーが全開にかかっている状態になっています。
これによって設定しなくてもとりあえず潰した時の音のイメージがざっくりできるのが好きですね。
こちらもPlugin Allianceのサブスクで利用することができます。
JST / JW BG
メタルコア界のレジェンドエンジニアであるJoey SturgisのプラグインベンダーJSTとエンジニアJoel Wanasekのコラボによるバスコンプレッサーシリーズです。
種類はマスター、ドラム、ベース、ギター、鍵盤、ボーカルの6種類。
私はギターとボーカルを主に使っています。
特にボーカルは手放せません。
バスコンプレッサーという名前ではありますが、動作としてはリミッターとなっています。
したがって張り付くような音像をイメージする時に使います。
ボーカルは特にダイナミクスをガッツリ潰しつつ、定番のトラックに使われるリミッターよりもよりアグレッシブな音作りができるので重宝しています。
コーラスだけに当てて前に出て来ない後ろに壁を作っているような音像を作る時にもよく使っています。
JST / Gain Reduction Deluxe
ボーカル向けに作られているかなりアグレッシブなコンプレッサーです。
単にダイナミクスを潰すだけでなく、潰すことで完全にこのコンプの音にできるようなアナログコンプレッサーのようなコンプです。(アナログよりもキャラクターが激しいかもしれない)
使うのが非常に簡単且つこのコンプの音になるので、イメージさえ合えば迷わないのがいいですね。
クリーンボーカルにもデスボイス全般にも使います。
後継の2がリリースされていますが、個人的には前作のこちらの方が好きでずっとこちらを愛用しています。
Black Rooster Audio / VLA-3A
アタックとリリースが固定でノブがスレッショルドとアウトプットだけという、とても使うのが簡単なアナログモデリングコンプレッサーです。
近い系統だとLA-2A系の方が有名で良く使われると思います。
アタック早め、リリース遅めで固定なので音を目立たせるような用途ではこれだけだと不向きかもしれませんが、ガシッとまとめたい時に重宝します。
私は主にベースに使うことが多いです。
Waves / C4
超定番のマルチバンドコンプレッサーです。
あまり説明することはありませんが、デフォルト設定から天井を素早く設定するような使い方だと作業が早くできるということで気に入っています。
ギターの低域に天井をかけたり、気になる帯域に対して制限するような使い方で使っています。
DAW付属のマルチバンドコンプよりも好きです。
Slate Digital / FG-Stress
レコーディングでよく使われる多機能コンプレッサーであるDistressorをモデルとしたコンプレッサーです。
メタル界隈では特に人気でよく見る印象があります。(私もSlate Digitalのサブスクを契約していたら確実に常用していると思います)
ドラム・ベース・ギター・ボーカルとソースを選ばずに使えます。
色んな動作タイプに可変することができるほかできることが多いので、マニュアルは必読です。
Waves / CLA-76
メタルどころか1176系のプラグインの中でもっとも人気と言っても過言ではないのがこのCLA-76です。
派手な感じになりやすいという特徴があります。
また一つのプラグインでブルーパネルとブラックパネルの2種類が入っているので音のキャラクターもワンクリックで変えられます。(ブルーの方が派手な感じになります)
Waves / API-2500
根強い人気があるWavesのAPI-2500コンプレッサーです。
APIのコンプレッサーでは一番使われているのを見ます。
新しいプラグインと言うわけでは決してありませんが、このプラグインでしか出せないキャラクターがあるので後発にも負けず使われ続けているのだと思います。
FabFilter / Pro-MB
かなり高価な部類に入るマルチバンドコンプレッサーです。
非常に質が高く機能が豊富、視認性も抜群と最高峰です。
積極的な音作りから天井付けなどの補正用途までマルチバンドコンプに求められるほとんどのことができると思っていいと思います。
クリッパー
クリッパーはざっくり言うと歪むリミッターです。
メタルのミキシングにおいてはドラム類の最終段で潰してダイナミクスを安定させるのとよりアグレッシブな音にするために使用します。
多段で使う時もあります。
JST / JST Clip
私がメインで使っているクリッパーです。
真ん中の大きなゲインノブで音を入力して、目的の音量までTrimを下げるというとても簡単に使うことができます。
ドラムの個別トラック全般、マスタリングなどで使っています。
正直これがないとメタルのミキシングができないレベルで常用しています。
カチッとしたスネアを作りたければサンプルのレイヤーだけでなく、スネアをまとめてクリッパーで潰すというのも多くの場合で必要なプロセスになると思います。
Black Salt Audio / BSA Clipper
こちらは比較的新しいクリッパープラグインです。
音も上記のJST Clipよりクリアな感じで使い勝手が良いですね。
天井を動かせるタイプなのでより柔軟な設定ができるのも魅力です。
トランジェントシェイパー
アタックとサスティーンの音量をいじることができるエフェクトです。
コンプでアタックと音の長さを弄りたい時にはこちらでいじった方が早い時の方が多いかもしれないです。
メタルのミキシングにおいてはやはりドラム系のアタックを出すのに重宝します。
JST / Transify
マルチバンドのトランジェントシェイパーです。
普通のシングルバンドのものだけでなくこういったマルチバンドの方が細かくトランジェントをいじれるので、より目的の音にたどり着けると思います。
普通のEQではできない触り方ができるので、これを使うことによって解決したみたいなこともあるかもしれません。
特にこのプラグインは各バンドにクリッパーが付いているので、クリッパーに当てに行くような音作りもすることができます。(あんまりやらないですけど……)
SPL / Transient Designer Plus
こちらはシングルバンドの普通のトランジェントシェイパー。
ただしかなり鋭くかかる感じがあります。
コンプレッサーに入れる前の下処理で使うことが一番多いです。
ゲート
ゲートは生録の素材の環境音やドラムの被っている音を消すいわゆるノイズゲート的な使い方がやはりありますが、それだけでなく音の長さを調節するという役割もあります。
一定の音の長さにゲートで切って揃えてしまうことで、タイトさが出たりリバーブが聞こえやすくなったりとかなり重要です。
ゲートで長い音を切ってしまうことでスネアの音作りが解決するようなことも結構あるかもしれません。それくらいあるかないかでかなり変わってくるエフェクトです。
Steinberg / Gate
Cubase付属のゲートプラグインです。
これが普通に質が良くて、デフォルトの状態からスレッショルドを調節していくとかなり自然に音を切ることができる。
逆にバツッとした切り方の時は使いません。
下のTrackgateと組み合わせて使っています。
DMG Audio / TrackGate

↑のとは違ってかなりバツッと切るのに適しているな〜と個人的に思っているので、2つを組み合わせて使っています。
まずは付属のGateと緩く当たりを付けるように削って、ここからは絶対切るという場所でこのTrackGateを使っています。
こっちの方がTrackGate単体で削るよりも無理してる感が出にくくどんなソースにも対応できるな〜という感じです。
FabFilter / Pro-G
現状恐らく一番人気のゲートプラグインです。
高価なだけあって音も良く機能が豊富、かなりクリエイティブな使い方もできたりとゲートプラグインの最高峰と言ってもいいかもしれません。
やはりエンジニアの中でも使用率はダントツです。
サチュレーター
サチュレーターはそこまでたくさん使うというわけではありませんが、特定の音作りをしたい場面なんかになると使っています。
アナログ感を足すという感じよりかは、ガッツリ歪ませるみたいに使う感じですね。
Soundtoys / Decapitator
サチュレーターと一言に言っても色んな用途があり、色んなキャラクターのプラグインがあります。
そんな中でこのプラグインはバリバリ歪ませる系、もしくはピークを変えずに音を大きくする系のサチュレーターです。
ギターに強めに歪ませたものをDry/Wetで少量混ぜたり、同じ感じでボーカルに混ぜることで一方では音像を大きくしたり、もう一方では奥行きができたりといった効果が望めます。
5種類のキャラクターとハイパスローパスそれぞれのフィルター、TILT EQにオートゲインと機能が多めで応用も効きやすいのがいいですね。
しかし分かりやすく音を良くするみたいな感じではないので、明確に使い道がないと持て余すことになるかもしれません。
Black Box Analog Design / HG-2
帯域を3種類から指定してかけられるサチュレーター、2本のキャラクターが異なる真空管、やりすぎない自然なかかりのAir EQと音作りの幅が広いサチュレーターです。
主にベースやボーカル、マスターに使うことが多いです。
↑のとは違ってガッツリ歪ませるというよりかは、キャラクターを付けるのが主な目的となっています。
FabFilter / Saturn2
一番人気のなんでもできる系マルチバンドサチュレーターです。
できないことを探す方が難しい、倍音を足すことにおいては最強。
ギターのヘッドアンプを意識したプリセットも入っています。
本当にメタルのエンジニアの中でも使用率が高いですね。
私も欲しいです。
Audio Assault / Head Crusher
見た目からも分かるとおり、↑のDecapitatorをおもいっきり意識していますね。
Decapiは決して値段が爆安というわけではないので、かなり値段が安いこちらも選択肢に入れてみるのがいいかもしれません。
エキサイター
サチュレーターとはまた違った倍音を付加するエフェクトです。
と言っても今回は低域を補強するものを紹介します。
いわゆる高域を補強するタイプの一番メジャーなエキサイターは使いません。
(そもそも低域を盛るエフェクトがエキサイターに分類されるのかあやふやです……)
Waves / RenaissanceBass
もっともメジャーな低域を盛るプラグインがこのRBass。
特に説明することもあまりないですが、やはりこのプラグインを使っていて一番いいなと思うのが指定した周波数にダイレクトに低域を足せるという点ですね。
音の良さで言えば↓のBass Mintの方が全然良いな〜と思うのですが、それでもRBassを手放せない理由がここにあります。
Unfiltered Audio / Bass Mint
こちらはとりあえずローミッド辺りから下に音が盛られるので、そこから色々変形させていくようなプラグインです。
音の足し方が数種類選べたり、音自体を変形できたり、純粋に音が良かったりとソースを選ばず使うことができます。
ただし完全にRBassと同じことはできないので、適宜使い分けをしていく感じになります。
ギターアンプ
モダンなサウンドにするために一番手っ取り早いのは、実際に使われているギターのアンシミュをそのまま使ってしまうことですね。
特にNeural DSPのプラグインはプロのエンジニアの間でも本当によく見ます。
Neural DSP / Archetype: Nolly
モダンメタルでは恐らく一番使われているであろうアンプシミュレーターです(私の体感です)
ディストーションのキメが細かく、まさに今使われている音ドンピシャです(実際使われている)
シンセで言うところのSerumみたいなスタンダード感がもはやあるので、特別な理由がなければ持っておくと大変活躍してくれるのではないかなと思います。
Neural DSP / Archetype: Gojira
こちらはもう少しダークなトーンで、もう少し古い雰囲気でも行けそうな感じです。(ギター専門ではないので抽象的な表現)
よりメタルっぽい感じでキレイすぎないとでも言いますか。
明確に方向性が違うので使い分けられると思います。
Aurora DSP / Rhino
純粋な音の良さだけで言えば↑のNollyの方が良いですが、こちらは廉価版として見れば十分過ぎるくらいにめちゃくちゃコスパが良いです。
私自身使っていますが特に気に入っているのが、操作が一般的なアンプを弄る感じではなく、ヘッドアンプもエフェクターも純粋に数値をいじるような完全デジタルな操作性という点です。
あとチューブスクリーマーの音が個人的にかなり好きです。
その他
Steven Slate Drums / Trigger 2
ドラムトラック(スネアトラックなど単体に)のエフェクト欄に挿入して、音を検知し設定したサンプルに音を置き換えてくれるプラグインです。分類としてはドラムリプレイサー
生録のドラムにサンプルをレイヤーする作業をかなり短縮してくれると思います。
現状まったく同じようなプラグインは恐らくないので貴重。
またプラグイン内で使えるサンプルの規格をサードパーティで購入することもできます。
最後に
かなり長くなってしまいましたが、できるだけ絞ったつもりです。
特別このプラグインである必要はないな、というものは省きました。(EQとコンプは省いていません)
プラグイン選びの参考になれば幸いです。