Brainworx bx_console SSL 9000 Jをレビュー【Plugin Alliance】

プラグインエフェクト

Brainworx bx_console SSL 9000 Jをレビュー【Plugin Alliance】

 

今回はPlugin AllianceからリリースされているBrainworxの人気コンソールシミュレーターシリーズの最新作である『bx_console SSL 9000 J』をレビューしていきたいと思います。

 

SSL 9000 J

 

【2020年】Plugin Allianceのおすすめチャンネルストリップ7選

 

SSL 9000 Jの概要

 

SSLはプラグイン的には4000シリーズがやはり一番の有名どころであり人気どころで、世界中ジャンル問わず関連のプラグインや機材が使われています。

 

そんなSSLの4000Eがリリースされたのが1970年代後半のことです。

そこから様々な改良をされつつ1994年にリリースされたのが本機であるSSL 9000 Jです。

 

9000 Jになって大きく変わったのが

・トランス、VCA、コンデンサなどの音質が変わるパーツを排除したSuper Analog回路を搭載

・オートメーションに力を入れるためにフェーダー部分以外にもコンピューターを入れた

 

とSSLのキャラクターよりも音のクリアさに力を入れています。

 

本プラグインもそんな実機を忠実に再現していると言えるでしょう。

 

SSL 9000 Jレビュー

 

まずはサウンドを聴いてください。

 

 

本機の特徴は大きく以下の3つです
・フラットな音質
・効きが良いEQ
・Plugin Alliance共通の機能が優秀

フラットな音質

 

実機の最大の特徴である『Super Analog回路』が忠実に再現されており、本機でも味付けが少ないフラットな音質です。

 

具体的にはコンソールを通した事による音質変化の量を弄るTHDノブを限界まで回しても音量バランスは変わらないまま全体的に質量が増すような変化になります。

 

4000シリーズをはじめとした他のコンソールのような分かりやすいキャラクターというのは本機には無いと言っていいでしょう。

 

効きが良いEQ

 

アナログのEQはデジタルに比べると比較的ルーズで大胆に動かしても良い感じになるようなものが多くありますが、本機のEQ段はどちらかというとデジタルに寄っていて大胆に動かせばちゃんと大胆になります。

 

4000EのEQはどちらかというと全体的に大人しめで緩めのカーブが特徴的ですが、9000Jは4000Eと比べるとかなり派手な感じになると言っていいでしょう。

 

しっかり効いてパンチを出せるのでガッツリ音像を作ることができます。

 

Plugin Alliance共通の機能が優秀

 

Plugin Allianceの最近のプラグインには共通でいくつかの機能が付いています。

 

それは本機でも同様でコンソールシミュレーターとしてトップに君臨しつつある要因でもある『TMT』と『THD』の2つのノブは本機の中でも特に重要なノブです。

 

TMTは実機のコンソールのような各チャンネル毎の誤差を再現する機能で、THDは先の項目でも紹介しましたが実機のキャラクターの量を操作する機能です。

 

他にも今使うなら付いていてほしい。

むしろこの機能付いていないと使う気すら起きないというような機能もちゃんと付いています。

 

コンプレッサー段には今やなくてはならないDry / Wetノブやサイドチェインのハイパスフィルターが搭載。

この部分って以外にも過去の他社のコンソールシミュレーター/チャンネルストリップでは実装されていないものも多く、PA製の大きな差別化点になります。

 

TMTなどの機能はこちらで詳しく解説しています↓

Plugin Allianceチャンネルストリップの共通部分の使い方

 

コスパは......

 

定価が$349と最近のプラグインの中ではかなり高価な部類となります。

ブラックフライデーをはじめとしてPAはそこそこの数セールを行いますが、それでもまだまだ本機の値段が1万円を下回ることはないでしょう。

 

アナログのキャラクター的には薄味で、使用感的にはWavesのOmni Channelあたりが近かったです。

 

サミングアンプ的な使い方だとそこまで変化は感じられないので、普段実機で作業している人に大変おすすめです。

 

SSL 9000 J