今回はPlugin AllianceからリリースされているBrainworxの人気コンソールシミュレーターシリーズの『bx_cosole Focusrite SC】をレビューしていきたいと思います。
リリースされてからそれほど時間が経たずに人気のプラグインとなった本機は目的のサウンドに合えば力を発揮する優れたコンソールシミュレーターです。
Focusriteの概要
Focusriteはコンソールで有名なかのNeve氏によってNeve(会社のほう)を退社後に設立されました。
最初はラック機材から始まり、コンソールを開発していましたがその中で開発が難航。
そして資金が無くなりそのまま倒産してしまいます。
本機の実機は倒産する前のものを再現したプラグインで、今あるFocusriteはNeve氏の意志を継いだ別の会社ということになります。
現在ベストセラーとなっているISAシリーズのマイクプリがありますが、あれはNeve時代のものを再現しているとのことですがあまり再現性についての部分では評価が高くなく、単純にマイクプリとしての性能で評価されていますね。
この再現性という部分に関しては本機の方が高いと各所で評判です。
ちなみにNeve時代のForcusriteは早くに倒産したので、その時代の製品は現状世界に数えられるほどしか無いそうです。
bx_console Focusrite SCの特徴
・モダンなキャラクター
・緩めのEQ
・しっかりかかるコンプ
・ディエッサー搭載
まずはサウンドを聴いてみてください。
モダンなキャラクター
本機のサウンドキャラクターとしては中高域に特徴があり、通すだけでパキッとした現代的なサウンドに仕上がります。
決してピーキーにならず厚みはしっかり保たせたままなのが本機の素晴らしい点です。
緩めのEQ
アナログのEQらしく緩めのカーブで、かなり大胆に動かしても破綻しにくいです。
フィルター段も同じく緩めでなんかいい感じにうまいこと音を削ってくれます。
この辺は他の方々もそうだと思いますが中々言葉にし辛く、ただ間違いなくいい感じになるんですよね。
無責任な感じもしますがアナログEQはそういう感じになると思っていただければいいと思います。
持続音に関してはこういった柔らかめな切れ方が合う場合も多々ありますね。
しっかりかかるコンプ
ハードニーでしっかりかかるVCAコンプが搭載されています。
ハードニーなのでパーカッション系に対しては非常に活躍しますね。
ソースによっては合わないこともあるのでその時は違うコンプレッサーを使いましょう。
潰れ方に少々癖があるので決して汎用性があるとは言い難いですが上記のような用途では非常に活躍します。
ディエッサー搭載
コンソールシミュレーター / チャンネルストリップにディエッサーが付いているのは比較的珍しいですよね。
しかも決してオマケレベルなどではなく帯域毎に聴けるソロボタンも付いているなどディエッサー単体でみてもかなり使いやすくなっています。
またディエッサーなのでマルチバンドコンプ / ダイナミックEQ的な使い方もできます。
そういった時には更にソロボタンが活躍しますね。
TMTなどの機能はこちらで解説しています↓
まとめ
Soundwideで無料配布されたということもあり、非常に注目が集まっていますね。
本機はキャラクターも分かりやすいので、使っていてかなり使いやすく分かりやすく、とても楽しい部類のチャンネルストリップだと思います。
これ完全無料ってやっぱり相当ヤバイなと改めて思います。