FabFilter Saturn2をレビュー!設定を詰めたくなるマルチバンドサチュレーター
タイトルが前回のPro-C2と同じような気がしますが、実際そうでFabFilterのプラグインは設定を詰めたくなるようなUIだったり操作性を持っているものが多いなと感じています。
そんなこんなで今回はSaturn2をレビューしていきたいと思います。
今年バージョンアップでだいぶ注目され、ブラックフライデーでも注目されると思うので先にここに残しておきたいと思います。
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概要
2020年に突如バージョンアップが発表され2となったマルチバンドのサチュレーターです。
バンドをEQのように追加していくようなタイプなのでシングルバンドとしてもマルチバンドとしても使うことができます。
マルチバンドサチュレーターは数こそ多くないものの、他と明確に違うFabFilter特有のアナライザー搭載やモジュレーター機能付きと他と一線を画している。
好きな部分
とにかく歪みの種類が多い
真空管・テープ・トランス・アンプ・サチュレーション(恐らくFabFilterオリジナル)・その他と6種類から選ぶことができます。
恐らく種類だけで言うと一番多いのかなと思います。
ちなみにCubase付属のマルチバンドサチュレーターQuadrafuzzは5種類です。
こちらも負けず劣らず素晴らしいプラグインなのでCubaseをお使いでまだ使ったことがない人は是非試してみてください。
トランスなんかは最近出てきてはいますがまだまだ珍しい方だと言えるでしょう。
扱いやすいサウンド
特段実機に似ているとかはありませんが(モデルにしているものはあるとは思うのですが特段明記されていたり匂わせるようなものはありません)それ故に扱いやすいサウンドです。
所謂特段似てないけどとても使える部類のものです。
歪み以外のパロメーターが優秀
Drive以外にも色々ノブが付いているのですが、その中でも特に優秀だなと思ったのはEQです。
4バンドでアンプのEQセクションのように弄ることができます。
かなり大胆に持ち上げても破綻し難いので音作りを完結させることができます。
バンド毎にDry / Wetノブがある
マルチバンドなのを活かして、特定の帯域だけかなり攻めた感じに歪ませて原音を混ぜることによってその部分に芯を出しつつ前に出るようなサウンドを作ることができます。
一番目立たせたい帯域に絞って使うことができるのでより分かりやすい音にできたり、ファットにしたい時にローミッドのみを歪ませることによって余計な部分まで持ち上げられるのを防いだりなどいくらでも応用できますね。
リニアフェーズモードがある
サチュレーション系のプラグインでリニアフェーズで動作させることができるのは中々にレアではないでしょうか。
マルチバンドで過激なことをすれば相応に位相は汚れますが、PCへの負荷と音色の変化を代償にそれを防ぐことができます。
好きじゃない部分
アンプでハイゲインはちょっと難しい
プリセットでギター用の歪みがいくつかありましたが、正直あまり用途が分からなかったです。
本職のギタリストではないので試し方が良くなかった可能性も高いですが、ハイゲイン系はあまり綺麗にはならなかったです。(デジタル的な綺麗さでもなければアナログっぽいわけでもない。ただただよく分かりませんでした。)
しかしクリーンとクランチはいい感じでした。
ギターという項目にあったプリセットではあるのですが、シンセとかの音作りに使う方が正直に言うと効果的に感じてしまいました。
やはりギターアンプに関しては専用のものが一番丸いのかなと思います。
総評
アナライザーを見ながら歪みの種類をカチカチと変えたりと、全くストレスを感じないワークフローがとても魅力的だと思いました。
バンドサウンドのような生音にはもちろん、ダンスミュージック系のプロデューサーにも愛用者は多いので様々なジャンルの人におすすめできます。
歪みに特に拘りがなければベストバイト言えるでしょう!
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