MillenniaのTCL-2というコンプレッサープラグインをレビューしていきます。
オプトコンプですがアタックとリリースが弄れる。
そして回路が2つ入っていてどちらか選べる。
そしてマニュアルには世界一ナチュラルなコンプと謳われています。
オプトタイプ
コンプレッサーは主に4つの動作タイプがあります。
このTCL-2はその中のオプトタイプになります。
基本的にオプトタイプはアタックとリリースとレシオが固定で自分でいじることはできないのですが、本機はその3つをいじることができるようになっています。
良いところ
オプトだけど自由度が高い
上記の通り本機は多くのオプトにはできないアタックリリースそしてレシオをいじることができます。
レシオで言うと10まで上げることができるのでなかなか幅が広い。
しかしそこは流石にオプト。
アタックはそこまで爆速にはならないようになっています。
なので質感としてはオプトっぽさを残したままかなり自由なセッティングをすることができるようになっています。
出音が丸い
このコンプに通してリダクションさせると、音がいい感じに丸くなります。
ガッツリ8dbとか潰して全然派手にはならないのですが、いい感じに音が丸くなります。
なので刺々しいソースだったり、音を柔らかくしたい音楽ジャンルに合うのではないかなと思います。
パッと思いつくのはやっぱりバラードのボーカルでしょうか。
オプトらしくなだらかにする目的で使いつつ、TCL-2のエッセンスを入れていくのはいかがでしょうか?
普段私がプラグインのデモに使っている強めのスネアにはもちろん合いませんでした。
微妙なところ
ノブの数字がわかりづらい
ノブを回している時に、無段階で動くので正確に筐体に書いてある数字に合わせるのが難しく、尚且つそういったプラグインではノブを動かせば一緒に数字も表示されることは多いですが、そういったことは本機にはありません。
なのでどうやってもパラメーターをざっくり動かすしかできないのがやや残念に感じました。
まとめ
このコンプ独自の出音を持っているので、狙いを持って使うと良さそうですね。
尚このコンプの売りである2つの回路の音の変化ですが、FETの方がちょっとブライトになってチューブがちょっとダークになる、みたいに感じました。
やっぱり実機の方がこの辺りは明確だと思われますので、この部分に期待して使うのはそこまでかな......と思っています。