定番リードシンセSpireを徹底レビュー&おすすめファクトリープリセットを紹介

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定番リードシンセSpireを徹底レビュー&おすすめファクトリープリセットを紹介

 

今回は定番シンセSpireのレビューをしていきたいと思います。

 

■ソフトウェア・シンセサイザー

ポップなPluckサウンドから、パワフルなSuperSawサウンドまで、豊かなサウンドメイキングを実現し、世界中のプロデューサーの新定番として定評のあるポリフォニックシンセサイザー。

■主な特徴

・ハードウェア・シンセサイザーの良さをソフトウェアに凝縮
・4つのオシレーターを搭載し、波形のモーフィングも可能
・各オシレーターに9つのユニゾン・ボイスを搭載し、ユニークなサウンドを生成
・アナログ・タイプとデジタル・タイプを備えた、2つのマルチモード・フィルター

Reveal Sound Spire - サウンドハウス

 

最初に

 

 

Spireはダンスミュージック以外にも積極的に使えるかなり高い汎用性を持っていると私は思っています。

それは現在の定番シンセの中でポップス作家で使っている人が物凄く多いMassiveとSylenth1に引けを取らない程に。(音の方向性はそれぞれ違うので単純の優劣は付かないでしょう)

 

別に新しいシンセというわけではないのですが、ここ数年でSpireの導入が物凄く増えているように感じます。

主に買っているのはEDM・トランス以外の作家さんなどです。

逆にデジタルでトランスやっててSpire持ってない人ってプロに行けば行くほど少ないと思うのでジャンル外のユーザー達にも認められたということなんでしょうね。

 

今回はその辺に焦点を当てていかに最初のシンセとして導入するのに適しているかポップスに入れるシンセとして適しているかというのを話していければと思っています。

 

 

総評

 

ハイファイ寄りなシンセの中では最もバランスが良い、万人おすすめできるベストなシンセです。

 

日本にも代理店がありサウンドハウスなどでも買えるということもあり他のシンセよりもエントリーユーザーの敷居が低く今後もさらにシェアが増えそうです。

初心者にも真っ先におすすめできる充実のシンセと言えるでしょう。

 

 

Reveal Sound Spire 概要

 

2013年リリースなので全く最近のシンセというわけではないですしもうすぐ10年選手の仲間入りですね。(ちなみにSerumは2016年リリースです)

 

価格は23000円(税別)と最近リリースされているシンセと比べると高い部類になりますが、よくよく見ると今定番のシンセは大体値段同じくらいなのでこの価格設定は今の地位に対してドンピシャということになります。

むしろセールもやるほうなのでかなり良心的な部類とも言えますね。

国内に代理店もあるのでサウンドハウスなんかでも買えちゃいます。

 

一応ロシアの会社?開発?らしいのですが会社の登録は中南米ということになっているらしいです。

 

 

注目ポイント

 

リードが得意

 

とにかくビッグルーム系とトランスのリードで映えます。

 

ファクトリープリセットもビッグルームとトランス中心みたいな感じなので開発もかなり意識して作っていたというのが伺えます。

 

なぜこんなにリードが映えるのというのはこの後のポイント解説で触れていこうと思います。

 

公式からトランスのプリセットが実に3つ、EDMで4つも出ています。

 

公式サイトからReveal Sound公式以外にもSpireのサードパーティー製のプリセットを取り扱っていて、ベンダーサイトを回っていれば一度は見たことがあるようなメーカーからも販売されています。

 

初心者に優しい

 

波形を厳選?

 

シンセにはめちゃくちゃ搭載されている波形が多いものって結構あると思います。

 

私が使っているANA2なんかは名機と言われるアナログシンセの波形をサンプリングしたものが収録されていたりするわけですが、このSpireに搭載されている波形はClassic / Noise / FM / AMSync / SawPWM / HardFMと6種類に絞られています。

それぞれ役割が違うので作りたい方向性が決まっていれば迷うことはないでしょう。

 

でもこれだけではデモムービーみたいな音作れなくない?

そうです。

嘘をついたみたいな感じになってしまいましたが、さらにこのメインの波形に掛け合わせるようにオシレーター1つにつき1つウェーブテーブル波形も選択することができます。

この波形の種類がギターやピアノ、ヴァイオリンなどイメージしやすいものが多くここもイメージが固まっていればさほど迷うことはないのではないでしょうか。

 

またこのウェーブテーブル波形を使わなくても上記の6個だけで十分ベーシックな音作りをすることはできます。

 

音作りが分かりやすい構造

 

UIが左から右に流れていけばいいよと言っている感じで矢印が付いています。

ここまで直接的なデザインってあんまりないですよね。

 

私は正直このデザイン好きじゃないんですが、世間一般ではこのデザインがとても分かりやすくて大好評なので一般論としてはユーザーフレンドリーな分かりやすいUIということなんだと思います。

 

エフェクトが超優秀

 

上記でリードパートがとにかく素晴らしいと記述しましたが、その所以はここにあります。

 

とにかく空間系(リバーブ、ディレイ)が派手で気持ちがよくどこまでも音をゴージャスにしてくれます。

 

まったくリアルな響きなどではなく、ミックスで他の空間系に混じってもほぼほぼ抜けてくれるような圧倒的な存在感があります。

 

ポップスで使いたくて買ったんだけど派手すぎる・EDM過ぎて全然合わなかったという意見をちょいちょい見かけます。

私の友人も言っていました。

これはプリセットにかかっている空間系のエフェクトをそのままにしているのが原因と思われます。

 

そのくらい強烈なリバーブを持っているので特に空間を広く取るトランスで好まれるというのは必然と言えます。

 

プリセットが本当に使える / 多い

 

ファクトリープリセットが本当に優秀で私は今Spireで一から音を作ることはほぼ無く完全にプリセットマシーンになっています。

それくらい汎用性が高いプリセットがファクトリーに入っています。

この辺りも世界で評価を得ている一因と言えます。

後ほどおすすめのファクトリープリセットも紹介します。

 

またSylenth1やSerumなどと引けを取らない程サードパーティー製のプリセットが多くリリースされています。

LoopmastersやSonicwireなどで検索してもかなりの数のプリセットが出てくるはずです。フリーでも充実しています。

 

以上のことから拡張性においても十分な評価ができるはずです。

 

公式からリリースされているトランス系バンクの第三弾

 

プリセットやサンプルパック、プラグインでも有名なW.A.Productionのフリープリセットバンク。プログレハウス系を中心に収録されています。

 

安心と信頼のResonanceSound製フリーのフューチャーベースサウンドバンクです。

 

デジタルポップスにも最適

 

fripsideやAvex系、クラブミュージックから影響を受けているようなポップスをまとめてデジタルポップスと呼んでいますが(今は呼び方なんでどうでもいいんです)その辺りでハード時代によく使われていたのがVirusです。

Virusはトランスを中心に今でも使われ続けている四天王のようなハードシンセですが、SpireはプリセットからVirusを意識したようなものが収録されています。

 

ポップスで使われるシンセってキーボード系かバリバリのクラブ系かに分かれると思っていて、最近アニソンではクラブ系からの流れが特に増えていますよね。

そこで使われるシンセで最も需要を満たしているのがSpireなのです。

 

Sylenth1やMassiveももちろん使われていますが、両者とも密度はありますが抜けの部分は少々寂しくSpireに軍配が上がります。

 

Spireを使うだけで圧倒的な最近感が得られます。(リリースは別に最近じゃないのにね)

 

 

おすすめのファクトリープリセット

 

今回は私のおすすめするよく使うファクトリープリセットをいくつか紹介します。これ以外にも使えるプリセットがたくさんあります。是非掘ってみてください。

 

※プリセットによって音量差あります。ご注意ください!

 

Lead系

 

リードらしくなるようにオクターブ上で重ねています。

 

Factory2 LD Hyper Lead1

 

 

Virusから生まれた王道リードサウンドであるハイパーソーです。

トランスはもちろんのこと、ハードスタイルのリードなんかにもよく使われています。

レイヤーの中のメインに据えるのも良し、オクターブ上でレイヤーして抜けを足すのも良し。

 

Factory2 LD Hyper Lead4

 

 

同じくハイパーソーです。

こちらはよりレイヤーに使えて、メインの後ろに置いてワイドな音を作るのに良いです。

 

Factory LD Top Drive

 

 

レイヤーに適しています。

抜け感を足してあげるのに使っています。

 

Factory4 LD Dirty Saw MLH

 

 

ノイズをかなり載せているので抜けが良く、このまま使っても悪くない感じです。

 

Factory4 LD Lift OFF AL&RS

 

 

前に出てくるんだけど少し柔らかめで汎用性が高いです。

 

Factory5 LD Bright Future DRK

 

 

圧倒的スパソの暴力!

 

Factory6 LD Neon

 

 

柔らかさと抜群の空間系で後ろで流しておくのにはもってこいです。

ブレイクパートで使っています。

 

Pluck系

 

Factory2 LD Exhale RS

 

 

めちゃくちゃ万能なPluck。

カットオフを減らしてリードシンセにしてもめちゃくちゃ良い。

 

Factory PL Arisen

 

 

空間系の設定が絶妙でこのトラックだけでかなりワイドなイメージを作ることができる。

 

Factory PL Tech Click 3 MW

 

 

Kawaii系に使える可愛い感じのPluck。

 

Factory PL Synthar SK

 

 

トランス系を中心に使える少しダークな雰囲気のPluck。

ディレイが肝。

 

Pad系

 

Factory PD Jupiter

 

 

RolandのJupiter8を意識したようなシンセパッドですが、エフェクトに違いもあったりでモダンでハイファイな感じがします。

 

Factory PD 8080

 

 

JP8000のSaw Padを意識していると思います。

上記のJupiterよりも冷たい感じでトランスはもちろんのこと幅広く使える汎用性が魅力です。

 

Bass系

 

ベースだけだといまいち映えなかったのでキックとパーカッションも加えました。

 

Factory6 BA Yellow Pills

 

 

割とベーシックな歪んだベース。

 

Factory6 BA Crisper HFM

 

 

こちらも歪んでてよりハイ寄りです。

ベースの上物とかレイヤー用に。

 

Factory2 BA Fat V

 

 

汎用性が高くポップスではメインベースにガンガン使っていけると思います。

 

 

ポップスに使う時の注意点

 

ポップス、特に生楽器と合わせる場合は「プリセット馴染まないな~まあEDM寄りだしな~」みたいに思ってしまう人いると思います。

ちなみにこれは私の友人の言葉です。

 

そんな場合はプリセットのリバーブやディレイなど空間系を切りましょう。

大体の場合馴染まないゴージャスな部分というのはこの強烈な空間のせいです。

 

それでも合わないなという時は少しカットオフを絞って高域を落としてみましょう。

キラキラ成分や抜けを削ってあげると後ろに引っ込んでいくのでまとまりが出てくると思います。

 

 

 

Reveal Sound Spire - サウンドハウス

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この記事を書いた人

ミックス・マスタリング・作曲・編曲やっています。
自分の持っているプラグインをすべてレビュー記事にアウトプットするのが当面の目標です。
お問い合わせ欄からお仕事も募集しています。

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