おすすめのチャンネルストリッププラグインを紹介します。
今回はSlate DigitalのVirtual Mix Rackのようなたくさんのエフェクトを自由に入れ替えて使うようなモジュールタイプは外した、純チャンネルストリップに絞りました。
おすすめチャンネルストリップ
Brainworx / bx_console SSL 4000 E
当サイトでも度々紹介しているSSLのチャンネルトリップです。
やや古くなってきてはいますが、このプラグインは未だSSL系トップクラスのクオリティーだとおもっています。
過度に派手にするというよりは、しっかり効いてまとまる、みたいな感じの出音です。
どこを取っても平均点以上の優等生で、これにしておけば間違いないと言えると思っています。
Brainworx / bx_console AMEK 9099
他のPAのチャンネルストリップよりも100ドル程値段が高く、ワンランク上のプラグイン感があります。
他のチャンネルストリッププラグインよりも多くの機能が詰め込まれていますが、その中でも特に目を引くのがEQのAuto Listen機能。
選択しているバンドのみを聴けるようにする機能で、有名どころのEQには搭載されていることが増えていますが、アナログのEQに付くようなものではないですし、チャンネルストリップに付くのも初めてなのではないかと思います。
純粋にEQやコンプの音も良く、これひとつでミックスを完成させることが容易なのではないかと思います。
Lindell Audio / 80 Series
各所で大好評のNeveエミュのチャンネルストリップです。
Lindellらしくとにかく味が濃い。
またプリアンプが非常に使いやすく、濃い味付けながらまったくわざとらしくない仕上がりになります。
コスパも高くおすすめのチャンネルストリッププラグインです。
Black Rooster Audio / Edelweiss`72
特定の実機を持っているというわけではありませんが、アナログ機器を意識した動作をするチャンネルストリップです。
全体的にはクリーンめで綺麗な仕上がりになりますが、デジタルのように実直というわけではなくやや柔らかさも持っています。
特にEQの効きが良くかなり派手になりますが、汚くはなりにくいです。
音の良さは今回紹介する中でもトップクラス。
Fuse Audio Labs / VCS-1
21年リリースされたばかりの新しいプラグインです。
こちらも特定の実機を持っているわけではありませんが、アナログっぽい効き方をします。
無駄な装飾を廃し、効率や分かりやすさに重きを置いたデザインとなっています。
チャンネルストリップとして欲しいおおよその機能はすべて持っていると言っていいでしょう。
自由度が高いので使いこなすのは簡単ではありませんが、非常にお仕事向け感の強さを感じます。
Waves / Scheps Omni Channel
こちらも上記のVCS-1のようなお仕事向け感を強く感じるWavesのシグネイチャーチャンネルストリップです。
VCS-1にはない目玉として、やはり自由度が高いディエッサーが付いているということでしょうか。
ディエッサーという名前にはなっていますが実質マルチバンドコンプとして使うことができます。
またWavesのプラグインをチャンネルストリップ内にインサートして使うことができます。
まさにこのチャンネルストリップ内で解決できるオールインワンなプラグインとなっています。
Waves / SSL EV2 Channel
21年のブラックフライデー前に突如発表されたWavesのSSLプラグインの新作です。
WavesのSSL系のプラグインはどれも人気があるので非常に期待度が高かったのではないでしょうか。
実際のところは元のWavesのSSLチャンネルストリップを現代向けに正統進化させたような内容で、前のプラグインを使っていた人はそのまま使うことができると思います。
EQのかかりがPAの物よりもやや派手めというのは変わらず、ブーストした時のトランジェントがより綺麗にはっきり出るようになったと思います。
値段もかなり安めなので、こちらも迷ったらおすすめの一つです。
Waves / REDD17
AbbeyRoad Studioのコンソールを再現したチャンネルストリッププラグインです。
かなり強烈な個性を持っていて、普通に挿してもレトロめな濃い色付けが入ります。
個人的にはトラック量が多いアレンジの曲すべてのトラックで使うのはどうかなと思っていますが、例えば3ピースバンドのようなわりと隙間が多い曲には抜群に相性が良いです。
自分の曲をミックスするようなバンドマンの人におすすめです。
Soundevice Digital / UniChannel
21年にリリースされた複数のコンソールのモジュールをそれぞれ切り替えて使えるチャンネルストリッププラグインです。
プリアンプ・コンプ・EQと色付けに関係がある部分をBR・US・GEの3種類から選んで組み替えることができます。
ノブが実機風に変わるので、分かる人には実機が何か分かりやすいのではないかと思います。
またVARMⅡというPAのTMTのようなコンソールのチャンネル毎の個体差を再現する機能が備わっています。
PAのようにチャンネルを手動で切り替えられるような自由度はありませんが、自動で個体差をつけてくれるようなのでそれはそれで楽で良いです。
Softube / Console1
最後はハードウェア操作のプラグインConsole1です。
Console1内で複数の種類のコンソールを使うことができます。
音も非常に評価されていますが、何よりもコントローラーで操作できるというのがマウスでいじるのとはまた違う感覚で使うことができて良い。
他のプラグインよりも値段は張ってしまいますが(それでも普通のハードウェアを買うよりは全然安い)他では得られないような体験ができる筈です。