BrainworxのEQプラグインbx_2098 EQをレビューしていきます。
実機はAMEK9098
AMEK9098をプラグイン化したのがこのEQです。
1990年代にルパート・ニーヴ氏が回路を設計したハードウェアですね。
元々はコンソールで、そこから抜き出した物だそうです。
コンソールもPAでプラグイン化されています。
9098のマイクプリはMSに対応しているだかで、90年代のハードウェアながらステレオイメージャーが搭載されています。
良いところ
音が派手
とにかく音が派手です。
まずこのEQを挿しただけで音がやや派手になります。
インプットの歪みがかなりあるということですね。
そんな歪みをコントロールするTHDノブがありますが、デフォルトで-64.2dbとなっています。
これを最大にしてみるとかなりうるさい......
EQ本体を動かさなくてもそれなりにうるさくなります。
そしてEQですが、これもかかり方が派手。
基本的には耳に痛くないキャラクターがNeveサウンドなのだと思うのですが、やはりガッツリハイシェルフで上げまくるとそれなりに音は破綻します。
トラックとの相性は選ぶのではないかなと思います。
派手にしたいトラック、ギターやシンセなんかには特に良さそうだなと感じました。
ボーカルに使うとちょっとピーキー過ぎて、合えばいいですけどちょっと難しいな......
良く言えばキャラが尖っているという感じですね。
ユーティリティー機能が便利
TMTが付いているということは、他にもPA共通のユーティリティー機能が付いているということですね。
上記で書いたようなギターやシンセに使うなら特にステレオイメージャーなんかは役立ちます。
またキャラクターがとても濃いわりにプリセットにはマスター向けの物も結構あるので、マスターで使うことも想定するとステレオイメージャーとモノメーカーはかなり役立つでしょう。
歪み量をコントロールするTHDもオンオフのスイッチがあるので完全に切ることができて便利です。
微妙なところ
プリセットの数が少ない
プリセットの数が正直少なめです。
普段Wavesのプラグインを多く使っている人であればかなり驚くのではないかと思います。
できることが決して少ない訳ではないので、そういった機種はプリセットが多めだと嬉しいなと個人的には思います。
特にボーカルのプリセットが本当に少ない。
まとめ
音は個性もとい派手でいい感じなのですが、プリセットがもう少しあったら楽できてよかったなと思ってしまいました。
捜査官としては可もなく不可もなくといった感じです。
前回記事を書いたBettermakerのEQ232Dに比べたら初見でも触りやすいのかなと思います。