【音が綺麗】DS Audio Thornをレビュー+おすすめプリセット紹介
今回はハードに近い質感とも言われてリリース以来各方面で絶賛のシンセDS Audio Thornをレビューしていきたいと思います。
総評
・とにかく音が綺麗
・フィルターがスムース
・グリッチシーケンサーが面白く使いやすい
・Plugin Alliance取り扱いになり導入の敷居が下がった
とにかく音が綺麗
ADSR(アタック、ディケイ、サスティーン、リリース)どこで見ても音が潰れずまっすぐ伸びてくれます。
またアナログらしい質感ながらも、分かりやすい温かみや太さというよりはモダンなキレがある出音です。
どのソフトシンセとも一味違ったサウンドキャラクターを持っています。
フィルターがスムース
シンセにとってフィルターは質感の形成に大きな役割を持っています。
よってフィルターによってサウンドキャラクターは大きく変わります。
フィルターの性能がEQとして良くても悪くてもそれはそのままシンセの特徴に繋がります。
本機はとにかく発声中にフィルターを動かしまくってもフィルターで削ってる感による汚さが出づらくとてもスムースです。
このスムースさによって滲みがなく素直な出音が生まれています。
グリッチシーケンサー搭載
ローパス・ハイパス・バンドパスのフィルターにビットクラッシャーやゲートなどのグリッチエフェクトをシーケンサー場でいじることができます。
簡潔に言えばモーフ系のエフェクトが付いているわけですね。(プラグインで言うとGlitch2とかTrashとかみたいなやつです)
設定画面を最初見た時に「うっ......」となってしまうかもしれませんが、このグリッチのシーケンスパターンも最初から55種類のプリセットが用意されており自分で設定しなくてもいい感じにできます。
既存のシンセのプリセットに対してこのグリッチシーケンサーをOnにしてみるのも面白い使い方だと思います。
Plugin Allianceで取り扱い開始
DS Audio公式の他、Plugin Alliance(以下PA)でも取り扱い中です。
それにより何よりも大きいのが、やはりPAのセールやクーポン、サブスクリプションの対象になっていると言うことですね。
一番安い時で25ドルまで値段が下がっていた時もあり、今までよりもかなり購入の敷居が下がったと言えるでしょう。
また各種サブスクリプションにももちろん対象内となっているので、サブスクで入手している人も多いはずです。
おすすめのファクトリープリセット
※いつも通り音量差に注意です。
Lead
Silver
・バランスの良いSuper Saw系リード
・適度にカットオフを回すと何にでも使える
・プリセットの状態でカットオフ2時、レゾナンス10時くらいが個人的に好み(試してみてください)
Hyper Saw
・数あるソフトシンセのHyper Saw系プリセットの中でも別格のクリアさ
Pluck
Bottle
・アタックの出方がとにかく綺麗
Sacred Bell
・空間系と絶妙にマッチしていて一発で雰囲気が出る
・ポップスでも使いやすい音色
Bass
Charge
・かなりベーシックな使いやすいベース
・何にでも使えそう